TOKIDOKI-jiDO
CONCERT REHEARSAL
INTERVIEW vol.2

こんにちは。バーチャル座談会第二回の司会を務めます、ワタナベです。今回はゲストに朝比奈さん、和子さん、暦ちゃん、いっちゃん(伊地知一子)を迎えておしゃべりしていきます。どうぞよろしくお願いします。
ワタナベ

よろしくお願いします!
一同

いよいよ「コンサート・リハーサル」が間近にせまってきましたが、リハーサルも進んで内容がより明確になってきましたね。
ワタナベ

久しぶりにクージャミダンスが復活していますが、そもそも時々自動がクージャミダンスを始めたきっかけをおしえてください。
暦

若いころ、土方巽さんとお話しする機会があって、その時、モダンダンスは内面を問題にするからダメだ、それなら形で踊るクラシックバレエの方がよほどいい、といようなことを言っていて、それがずっと心に引っかかってたのね。
朝比奈

朝比奈さんのトークって、よく映画界や舞台の大御所の名前がさらっと出てくるね(笑)。
ワタナベ

時々自動でもダンスやろうってことになって、でもダンスの素養のあるひとが誰もいなかったのね。で、それなら徹底的にオリジナルな方法でオリジナルな動きのダンスを作ろうって考えた。
朝比奈

「キネン」の頃だから、1989年のこと。
和子

私「キネン」見たよ、和子も(宇佐美)とよみちゃんも出てたね。
ワタナベ

それで時々自動のダンスは形のダンスにしようと思ったわけ。ちょうどその頃、時々自動はクージャミっていうリズムパターンを多量に作っていて、それをメンバーのほとんどのひとが共有してたのね。じゃ、このクージャミを使ってダンスを作ろうと考えたわけ。
朝比奈

それぞれが8カウントで、1番から50番までの50種類あるリズムパターンにあわせて踊ります。
和子

身体は関節の集合だということにして、その関節をリズムに乗せてどう曲げるか、そのルールを作ったのね。関節を曲げる角度とか。
朝比奈

45度、90度、135度。一度動かした部位は連続して動かすことはできません。伸びる音ではその縛りがなくなり動かすことができます。
和子

初めて見たとき「なにこれカッコいい、ずっとみてられる」って思った。
暦

作り始めや覚え始めは、かなり頭がパンクするよ。筋肉より脳がどっと疲れて湯気が立っちゃう。今回はゲストやコパ(公募パフォーマー)にも踊ってもらうんだけど、すでにみんな湯気が立ってる!
ワタナベ

色々と細かい制約があるけど、それをかいくぐって面白い形を見つけるのがクージャミダンスを作る醍醐味かしら。
和子

よっ、クージャミ師範代!
一子

バレエのカラダの使い方を基本にしたマヌカンもそうだけど、時々自動のダンスってどうしても見た目中心になるみたい。見た目中心てことは、中身が空っぽってことになるんだけど、逆に考えると、空っぽの器みたいに、いろんなものを入れることもできるんじゃないかな。そのいろんなものっていうのは、踊り手が意識したものだけじゃなくて、パフォーマンスの流れのどこで踊られるかといったことでも、いろいろ変化しうるようなものでもあるんじゃないかと思ってる。
朝比奈

シーンの切り刻み系、得意ですよね。昔、お客さんとして見たとき、前後とのつながりで勝手に意味をつけて考えたりしたなぁ。今回もどのように入り込んでくるか楽しみです。
ワタナベ

リハリハで私がやったピンの語りでも、間にいきなり音楽がぶった斬って入ってくるよ。
一子
